夜の大捜査線/続・夜の大捜査線 オリジナル・サウンドトラック

夜の大捜査線/続・夜の大捜査線 オリジナル・サウンドトラック

勧められて観てみた。
冒頭のシーン、レイ・チャールズの曲、に痺れる。

1967年の作品だが、当時のミシシッピー州の状況を、
見渡すのになかなかいい作品。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E7%B7%9A

やはり背後には公民権運動の隆盛があるんだろうけど、
綿畑のシーンは、ぐっとくるものがある。

他方で、当時の人種差別の熾烈さはもっと凄かったのでは?
と思わなくもないが、全体的にバランスがとれていて、
様々な立場から複眼的に考えられる。

(北東部の)資本家・企業家、(南部の)大地主、黒人シェア・クロッパー、
白人ワーキング・プア、市長、有力議員、警察署長、警察官・・・

(資本の要請、は言い過ぎか・・・)産業構造の転換と、公民権運動と、
どちらが1960年代の政策を決定付けたのか?、あるいは、その証明の仕方は?、
などが課題。

原題の in the heat of the night とは、
黒人への人種差別に対する権利運動の熱気なのか、
白人をも含めた貧困に対する経済成長の熱気なのか

ここでは、追いかけ、取り囲もうとしてくる、
<孤独>な夜からの大脱走としておこう。
ヒート。眠れないわけだ。