グレイト・ギャツビー

端的に言って、素晴らしかった。

小説のほうでは凄さが理解できず、
ただ一つだけいい描写があるな、
というぐらいだった。

それが映画を見て、驚愕した。
視点のとり方が面白い。
生身の生活に密着していたかと思えば、
恐ろしいほどの速度で、
上空にまではためき俯瞰していく。

それを映画に教えてもらった。

そこで小説を読み返している。
この小説は、とてもダイナミックなのだ、
ということを知った。

◆映画を見る前に気に入ってた点

「二人の家は、入江に臨む予想以上に凝った建物で、
明るい赤白二色で塗られ、ジョージ王朝ふうを模した
植民時代式の館だった。浜辺からはじまる芝生は、
館の正面のドアまで四分の一マイルを埋めて、途中、
日時計をとび超え、煉瓦の径をまたぎ、燃える庭を
おどり越えて勢いよくひろがり、最後に家にぶつかっては、
勢いあまったとでもいうか、あざやかな蔦かずらに形を
変えて、家の側面をはいあがっている。」

◆映画を見て凄いことがわかった点

ニックが初めてトムとデイズィの家を訪れたときの描写

改めて小説を読むと凄いと思わされる一方で、
映画も凄いと思う。

◆他にもたくさんあるのだろう

この小説には、
エネルギーというか生命の波動のような
ものが満ち溢れていて、自然や人工物、
心情を問わず、様々なものに伝わり、
その存在の律動を震わせ、形を変え、
かけめぐっている。

ジョジョのスタンドもびっくり)

それにしても、世界のナベアツだな…