波動

 今日から僕もはてなユーザーだ。前から気にはなっていたけど、ウェブで日記を書くのって不思議なもんだよな。今までほとんどやったことがないのだが、どんなもんなんだろう。ま、とりあえずは、書いてみよう。

 今日は気分が良い。単に誰しもが経験する気分の浮き沈みなのか、躁鬱なのか、は問わないことにして、気分が良い。気分が良いと、それまで気分が良くなかったことに気付く。一番心が躍るのはやはり、その気分の良くなり始めだな。それまで負に働いていたエネルギーが反転して、昇っていく。

 最近、公民権運動を勉強しているのだが、こないだ見た『ドキュメンタリー マルコムX』は凄かった。Xの由来は、アフリカに住んでいた黒人が奴隷としてアメリカに連れてこられたことを非難して、失われた文化、言語、名前を取り戻すまでは、Xと名乗るということだった。『アメリカンヒストリーX』のXもやはりそうなのだろうか。

 早口でまくし立てるので全ては聞き取れないのだが、彼のアジテーションは半端じゃない。単に格好良いという印象は、言ってる内容の重大さ、深刻さにすぐ掻き消されてしまう。また、ドキュメンタリー一本調子じゃなく、合間合間に、パーカッションが素晴らしく効いたBGMを伴って当時のストリートの様子なんかが挿入される。

 公民権運動の最高潮である60年代後半は、言い換えれば衰退の時でもあり、福祉権運動へとそのエネルギーはシフトしていく。運動の側が、戦略的に政策側に寄って、勝ち取ったもの/失ったもの。そして勝ち取ったものも今次々に失われていっている。

 福祉国家の矛盾が剥き出しに噴出してきている今、再び立ち上がるためにも、福祉権運動へとシフトしていったことの意義をしっかり押さえておきたい。